天皇の国事行為の内容とは?天皇陛下って何の仕事をしているの?

こんにちは、ミズキです。

天皇陛下っていつも何の仕事をしているのだろう?天皇の国事行為って何だろう

ミズキちゃん

太平洋戦争の終結と現行憲法の施行により、象徴天皇としての役割を担っている陛下ですが、実際に何が仕事なのかは判りにくいと思います。

何となく「国の儀式」っぽいことをしたり、重要な場面で挨拶をしている姿はイメージしやすいものの、他には余り思い当たらないと言う方も多いのではないでしょうか。

この記事では意外と大変な天皇陛下の国事行為について、詳しく見ていくことにしましょう。

国事行為に限られた天皇の仕事

天皇陛下のお仕事としては、国事行為を行うものと憲法に定めれられています。

憲法と言うのは一般的な法律と異なり、政府組織や国家権力を縛ることも大きな目標にしますが、現在の天皇陛下においては、そんな憲法規定により「やっていい範囲」を定めているわけです。

やはり、強大すぎる存在のために制約なしでは、議会政治に影響があることが理由となります。

このため、憲法6・7条で規定されている国事行為以外の政治的な活動は、行うことができません。

具体的に、どのような国事行為があるのかは、下記にて見ていくことにしましょう。

天皇の国事行為まとめ

現行憲法に列挙されているもので、12の国事行為があります。

まず、内閣総理大臣の任命ですが、これは天皇が直接に選んでいるわけではありません。

正確には国会が首相を指名し、その結果を受けて任命するのが陛下の仕事となります。

最高裁判所長官の任命も国事行為の一つです。

最高裁判所長官は司法のトップであり、内閣によって選ばれ、天皇が任命します。

そして、国会の招集も陛下の役割です。これによって行政・司法・立法と、国家権力の3要素全てにおいて関与をしていることになります。

近頃では話題になっている憲法改正の際の公布も陛下が行う決まりです。

ただし、この憲法改正については「国民の名」をもってされることとなっています。

日本は民主主義国家ですから、あくまで改正憲法も国民が打ち立てたと言う形にするわけです。

同時に法律や条約も天皇が公布します。

衆議院の解散と総選挙の実施も国事行為です。

とは言っても、流石に陛下が自由に衆議院を動かしているのでは象徴天皇の制度は台無しとなります。

解散も選挙の実施も形式的に宣言するところまでが役割と考えて良いでしょう。

総選挙は衆議院の解散や任期満了場合だけを指します。

参議院では総選挙は実施されません。

国務大臣などは首相が選びますが、その後で陛下が認証します。

総選挙の後には内閣改造とか政権交代が待っているので、この時期は陛下も仕事が増えてきます。

恩赦の認証を行うのも天皇陛下の国事行為の一つ。特赦や大赦、刑の免除などがありますが、いずれも実際に決めるのは内閣と言うのが一般論です。

陛下が刑の免除などを行うと求心力は高まるでしょうが、やはり、民主政治の点では良くありません。

そして栄典の授与ですが、こちらはイメージがしやすいでしょう。

叙勲や文化勲章は陛下によって国民に授与されます。

ただし、全部の栄典を陛下が授与するのは大変なので、他に首相や都道府県知事が行うものを作っても問題はないです。

批准書や法律の定める外交文書を認証するのも役目となります。

批准書と言うのは国際条約などによって、我が国に一定の制限が課せられることに同意する文書です。

極めて重要な意味合いを持つので、条約締結など自体は内閣が行いますが、その認証は天皇が行う形になります。

外国の大使及び公使の接受は、国家権力とは分離される形で存在している象徴天皇においては、かなり政治色が強い役割となります。

他国の大使や公使をもてなすことで、国家間の友好関係を深めるのが役目です。

政府と天皇が二重に働きかけることも可能ですが、これは王室がない国ではできないものとなります。

最後に儀式を執り行うことが、陛下の重要な国事行為です。

即位の礼や新年祝賀の儀などがありますが、これは宗教色が強いと感じるかも知れません。

そこで、これらの儀式は国事行為とすることで宗教分離原則をクリアしていると考えられています。

ただ、皇太子殿下の冠婚葬祭の一部なども儀式として公金が使用されるため、野党などが問題として取り上げることもあります。

天皇の国事行為は自由にできない

沢山の国事行為がありますが、そのいずれも陛下は内閣の承認と助言なしには、行うことができない決まりです。

これは、もしも陛下の意思で行われた場合には、民主主義政治の概念が崩れるリスクがあるためとなります。

したがって、天皇の国事行為によって問題が生じても、それは全て内閣の責任です。

天皇の国事行為は代行できるのか

天皇陛下と言えども体は一つですから、同時に幾つもの公務をこなすことはできません。

万が一の体調不良の場合もあるでしょう。

したがって、国事行為は法律の定めにしたがって委任することが可能です。

また、皇室典範の規定により摂政を置くこともできます。

ただし、摂政が天皇の代わりとしての権力を強めると問題なので、摂政はあくまでも「天皇の名」で国事行為を行う決まりです。

天皇の国事行為について-まとめ

天皇の国事行為についてまとめてきました。

陛下はこれらの国事行為に加えて、イベントの来賓に招かれたり、スピーチを要望されたりと、何かと忙しい日々を送っておられるようです。

海外の重鎮をもてなしたりとセンシティブな場面も多いですし、見た目の優雅さに比べて、実はかなり過酷な環境なのかもしれません。

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